■繁殖(交配から出産・離乳まで)の内容とリスク

ここでいう交配とは、お客様のメス犬が交配の対象です(オス犬は基本的に対象外です)。

メス犬は性成熟(早ければ生後五か月以降)すると、生理による出血が見られ、発情します。

子犬を取りたいときは、交配適齢日に、ブリーダーが所有している選び抜かれたオス犬とあわせて交配することになります。

交配は、若くて体力に余裕があるときが望ましいといえます。具体的に言えば、生後1年以降になります。

柴犬の場合、余裕をみて生後1年半前後でしょうか。この時期になると、2回目の発情あたりになります。

 

ただ、交配というのは、一般の人が思っているような簡単で生易しいものではありません。

日本犬の交配はかなり難しく、苦労して交配が成功したとしても、必ずいい子犬が産まれるとは限りません。

人間の出産にも、必ずリスクがあるのと同様、リスクがない犬の出産はあり得ません

 

第一、受胎するかどうかはわかりませんし、流産の可能性もあります。

妊娠時、階段にお腹をぶつけたりして、悲劇的なことがあるかもしれません。

また全頭、健康な子が生まれて、無事に育つという保証は何一つありません。

五体満足でない子犬が産まれた場合はどうしますか。

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こちらとしても、安易に繁殖を勧めるのは好ましくないと考えてします。

 

無事に交配して出産すれば、あとは育児です。

日本犬のメス犬の子育ては、基本的に上手です。この点は救いですが、例外もあります。

 

★★ ご注意 ★★

・交配は非常に大変で、危険です

 普段どんなに穏やかなメス犬でも、日本犬のメスなら交配になると大暴れをすることが非常に多いのが現実です。

これは、メス犬が家庭犬として育っているので犬という自覚が少ないため、交配というもっとも犬らしい行動を極端に嫌がるためです(ちなみに、ブリーダーが所有している犬なら、犬としての自覚が強いのでまず嫌がりません)。

油断していると、手足を強く噛まれて大怪我します。

そうなると飼い主さんですら寄せ付けなくなり、大変危険な状態になります。

その場合、強制交配することになります。強制交配とは、暴れるメス犬を人が保持して、オスの交配行為を補助するものです。

時には口輪をしたり、尾を縛ったりする必要があります。 そうしないと、人間も大けがする可能性がありますし、オス犬も傷つく可能性があります。場合によっては、オス犬の性器が破壊され、オスの機能がマヒして取り返しのつかないこともあるのです。

それを防止するために、メス犬を保持する必要があるのです。

それが残酷だと思う人は、交配はキッパリと諦めてください

家庭で育ったメス犬が一人前の犬の母親になるのには、高いハードルがあるのです。

なお、あまりに太っていると、オスがうまく抱きかかえられないので、交配が難しくなります。その時は、発情するまでに、適切な体重に落としてください。

 

 
 

■種オス選び!?

こちらで所有しているオス犬は、選び抜かれたオス犬で、種オスとして特別に訓練している犬です。

そして、一定水準ある子犬を生んで、オス犬に起因すると思われる大きな不具合がないことを確認済みの犬達です。

 

一人前の種オスを育てるのは、かなりの手間暇とコストがかかっていますことを知っておいてください。

 

また、交配時のオス犬を選ぶ際は、当方が相手のメス犬の血統や状態をみて、それに見合うオス犬をお勧めします。

具体的にお話しますと、ブリーダーはメス犬を見て、客観的な立場で評価します。

当たり前のことですが、完全無欠な犬はいません。必ず、長所もあれば、短所もあります(人間でも完全無欠な人はいません)。

ブリーダーは、メス犬が持つ長所を伸ばして、短所を埋め合わせできるようなオス犬を選びます。

なので、メスが持つ長所・短所をハッキリ伝えることがあります。

もしかして、飼い主さんは辛い思いをするかもしれませんが、これは必要なことなのです。

一般の方が見た目だけの理由でオス犬を選別すると、良い子犬は期待できません。

メスが持っている長所がなくなり、短所が目立つ子犬が産まれる可能性が高くなります。

なので、一般の方が上っ面だけでオス犬を選ぶのは良い結果が期待できませんので、どうかおやめください。

 

「交配を検討しているから、まずオス犬を全部みせろ」という態度の方は、ブリーダーが最も嫌います。

どんなブリーダーでも、種オスには誇りを持っていると思います。

 

上記のことをご理解の上、交配をご検討くださいませ。

※補足
見た目で本質的・内面的な良しあしを判断するのは困難です。よくありがちなのは、ドッグショーでチャンピオンかどうかで良しあしを判断することです。ショードッグで勝てるかどうかは、その犬の外見や素振り、ハンドラ等の要因で決まります。いくら見た目はよくても、子を取るとよくない結果になることがあります。さらにいえば、チャンピオン犬そのものを獣医師さんにみせると、ケチョンケチョンに貶されることがあります。見た目は良くても、肉体的・解剖学的に問題があったりすることが多いのです。ショードッグというのは、見てくれ重視なので、外見が良い犬がいるとその血を積極的に取り入れ、近親交配しがちです。近親交配すれば、その犬に似てる子が多く生まれるのです(当たり前です。両親が近い親戚ですから!)。それを繰り返せば、体質はどんどん弱体化し、遺伝疾患等の不具合が非常に出やすくなります。ショードッグというのは、犬の本質的・内面までは深く評価することは制度上困難です。もしかして内臓に関わる重度の遺伝疾患等を多く抱えてるかもしれません。でもそれは、評価対象外となります。繁殖に適さない犬が、チャンピオン犬になることも考えられるのです。一度血が濃くなると、血縁関係が遠い犬と交配しても、不具合が出やすくなることも考えられます。


ショーに出すのに適した犬と、繁殖するのに適した犬は、現状イコールではないことが多いと思います。

・交配する種オスについて

近親を避けるために、当犬舎は様々な血統の異なる犬がおります。

血が濃くなることを防止するため、入れ替わりもあります。

数か月前にいたオスがいなくなることもあり得ますことをご了承ねがいます。

 

・以下の理由により、交配をお断りすることがあります

・当犬舎の犬と血が合わない(一定水準以上ある子犬の出産が見込めないような)場合
・近親交配になる場合
・メス犬側の血統書がない、あるいは、社団法人の血統書でない場合
・危険な感染症であるパルボ、ジステンパー、ブルセラ症の感染が疑われる場合
・メス犬の性格が悪い場合
・種オスの価値が理解できない飼い主さんの場合(種オスは普通のオスとは異なります)
・繁殖のリスクが理解できない飼い主さんの場合
・子犬販売ではありませんので、当方は「どんな犬でも大歓迎です。ぜひお願いします」、とは思っていません。
 当方としては、「場合によっては大切に管理した血を分けてあげてもいいですよ」という立場です。
 それが理解できずに「血を分けるのは当然」と思う方の場合。
・あまりにも大きなメス犬の場合。または、太りすぎや
やせすぎの場合。
生まれた子犬の行き先を責任もって探せない人の場合。
  (現在、動物の販売は、動物取扱主任者で「販売業」を許可されてる者と、その者が管理する範囲に限ります)。
・犬舎内(関係者以外立ち入り禁止区域)を見せろ、とか、オス犬を全部みせろ等、無理難題を要求する場合→非常に多くて困っています
・種オスに完全無欠を求める方の場合。
・そのほか、交配により、なんらかのトラブルの発生が高いような場合

 

 
 

■交配の手続き

 1.メス犬が発情したら、すぐにご連絡してください。最初の出血日を1日目と数えて、14日目以降が交配適齢日です。それを目安に、ご予約のお問い合わせをお願いします。
   何日目が適切かは、メス犬の状態によって異なります。獣医さんにスメア検査を受けると、今日が適切な日かどうか、大まかなことが分かります。

 2.交配予定日にいらしてください。交配が成功jしましたら、下記に示す交配料をご請求します。そして、交配証明書をお渡しします。

 3.交配日より、61日目が出産予定日です。それまでに必要な準備を行ってください。ご質問があれば、アドバイスいたします。交配日から30日を過ぎると、獣医師さんのエコー検査で妊娠判定、大まかな頭数がわかります。

 
 

■交配料について

交配料金として、10万円より、交配をお受けします(当犬舎のお客様や、ご紹介の場合は、半額にお値引き)。

 ・交配成功時(おしりとおしりがくっついた状態)は、お約束した報酬額をご請求します。そこまで行為がいかなかった場合は、請求はしません。

 ・二度掛けと言って、2〜3日後に再度交配する場合は、手数料として1万円/回かかります。オスが反応しなくなるまで交配すると、妊娠 の確率は非常に高まります。

 ・お預かりは、別途費用(3,000円/泊)がかかります。当犬舎出身の犬は半額です。

 ・当方の犬でも交配が成立しない場合、当方の知り合いのブリーダーさんの犬を連れてきたりして交配することもご相談できます。
  その場合、別途費用(2万円〜5万円)かかります。

 ・妊娠しなくても、返金しません(交配料は、交配行為成功時の報酬です)。

 ・一部のブリーダーさんが行っている責任交配と言われるもの(不妊の場合に次回の交配代を割り引くという制度)は、 取り入れておりません。責任交配をお望みの方は、別の犬舎をお探しください。

 
 

■最後に

くどいようですが、繁殖という交配〜出産の一連の行為には、リスクが必ずあります!!

 

人間の出産でも、まったく不安を覚えない方は少数だと思います。多くの人が、「安産で、健康な子が生まれますように」と願うことででしょう。それ以前に、子が欲しくても授からない人が多くいらっしゃいます。それが現実です。

当然、犬の繁殖も同様です。さらにいうと、犬は少なからず血が濃いため、リスクもその分高まります。

なのに、犬だけ必ず妊娠し、安産で、健康な子が生まれて、さらには思った通りの子が育つないなんて、そんなに人間の都合の良い話があるわけありません。

 

交配〜出産〜育児〜離乳という、ブリーダーというプロが行うプロセスを一通り実施するわけですから、安易にできるとは限りません。

 

が、そのリスクが少なくなるか、多くなるかは、その犬の本質的な良しあしと、飼い主さんの情熱により大きく異なります。

血統的その他に問題なく、飼い主さんが学ぶ気(情熱)がある場合、こちらも全面的に応援します。

その時は、ぜひご検討の上、ご連絡ください。

 

情熱のある方のご連絡をお待ちしております。

また、飼育を請け負いたい方もお待ちしております。